料理のハードルを下げて、料理を楽しく。 EC-CUBEだからこそできた 想いを伝えるこだわりのサイト「remy」様インタビュー

株式会社Remy

和田 率 様

インテリア・日用雑貨

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調理のストレスを減らし、料理の楽しさをひとりでも多くの人に感じて欲しい―。remyの主力商品はあの平野レミさん考案の「レミパン」シリーズ。

こだわりの商品への想い、その想いを伝えるこだわりのサイトはどのようにして出来たのでしょうか。今回はremyサイトのクリエイティブ・ディレクターである和田率さんにお話を伺いました。

今回お話してくださった方

和田 率 様
「おいしい料理を届けるホームページをつくってよ」という平野レミの命をうけ、広告代理店を卒業、remyのクリエイティブ・ディレクターに就任。調理器具、食育アプリの開発などに従事。著書に「お弁父」。主な受賞歴に、グッドデザイン賞、キッズデザイン賞、人間工学グッドプラクティス賞ほか。

バラバラな要素を一つに。どこか似たものではなく理想のサイトをつくりたかった

まずは、ネットショップを始めた経緯から教えてください。

和田 様:

ネットショップは2014年からスタートしました。今回、2020年7月にEC-CUBEでリニューアルいたしましたが、実は2014年からずっとEC-CUBEでサイトをつくっています。

このサイトでは、料理家・平野レミのレシピのほか、多様な読み物を掲載しており、同時に、オリジナル商品も販売しています。一見バラバラに見える3つのコンテンツを同列に並べていることが、このサイトの一番の特徴かもしれません。レシピや読み物を通してブランドの価値観を伝え、その価値観の中から生まれた商品を提供していく。叶えたいことはただ一つ、“生活者の調理体験や、食卓での体験をより良くすること”です。

物を売るためのネットショップではなく、「生活者」に対して自分たちの世界観をいかに体験してもらえるか、一見シンプルに見えて、もの凄く工夫した結果、全てのコンテンツを並列に並べるという想いが凝縮されたサイトになっていることが分かります。

まずは、和田さんご自身でデザインラフを描いて、そこからWebだったらこう表現した方が良い等は制作会社と詰めて共につくっていったとのこと。

shop、recipe、columnが並列で配置されている

料理のハードルを下げて、料理を楽しく。想いを伝えるこだわりのサイト

サイトの右上には食に関する記念日が表示されていますね。とても細かな部分にもこだわりが見て取れて、見てるだけでも楽しいサイトに見えますね。

和田 様:

キッチンに向かう足取りを少しでも軽くしたいと考え、サイトの右上に、料理や食材の記念日を載せました。365日分の記念日を調べるのはなかなか大変でしたが(笑)、今日はパスタの日なんだ!とか、ハンバーガーの日なんだ!と思えば、献立作りも少し楽しくなるじゃないですか。このサイトでは、どこを切っても、料理を楽しくする、簡単にする、そんな願いが滲み出ていると思います。

「料理を楽しく、簡単に」そんなモットーから、いたるところに工夫が

大手レシピサイトとは違って、レシピも見せ方が全然異なっていますね。ここにもこだわりがあるのですか?

和田 様:

料理の工程はできるだけ直感的に分かるよう工夫しました。レシピ数は、大手レシピサイトの足元にも及びませんが、料理の価値は、数ではありません。大切なのは、ストーリー。レシピによってコラムと相互リンクが貼られ、読みながら楽しむレシピもあります。こういうレシピは、舌だけでなく、心に残るレシピになります。

どこよりも分かりやすい!こだわりのレシピ
和田 様:

また商品は、徹底的にこだわって作っているので、どうしても値段が高くなります。お客様には、しっかり納得していただいた上で購入いただきたいので、なぜこの機能にこだわったのか、なぜ高くなったのか、ということを、読み物を通して丁寧に説明しています。ブランドの価値観に共感していただくと、購入体験もより良いものになりますからね。なので、remyにとって読み物は、商品と同じくらい大切なものなんです。

こだわりのコラム:https://remy.jp/column/fryingpan

EC-CUBEを選んだ理由は?

2014年からEC-CUBEを使われていて、今年のリニューアルでも改めてEC-CUBEでリニューアルしていただとのこと。大変ありがたいことですが、なぜEC-CUBEを始めも今も使われているのでしょうか?選んでいただいた経緯を教えてください。

和田 様:

結局、消去法で考えるとEC-CUBEしか残らなかったんです。レシピサイトも兼ね備えたECサイトを作りたかったので、ただ単にカートだけあるだけではダメだった。それを実現させるためには、デザインの自由度、仕様変更への自由度が必要で、色々ヒアリングしていくと、それを叶えるのはEC-CUBEだけだった。逆に言うと、EC-CUBE以外では、不完全なカタチでしかサイトを作ることができなかったんです。

理想のサイトはできましたか?今、理想の運用はできていますか?

こだわりのサイトですが、制作にあたりご苦労された点はございますか?

和田 様:

制作会社さんとはかなり細かい部分を何度も話し合いました。カートの中まで細かくカスタマイズしたいとわがままを言って制作会社を困らせることもありました。EC-CUBEなので実現はしましたけど、何もそこまでやらなくても、というところまでディテールを詰めました。制作会社さんも大変だっただろうと思います。でも、おかげで現状は、これ以上何も修正したくない、と思うほど満足しています。

では、EC-CUBEで良かったな、とサイト制作、運用を通して感じたことはありますか?

和田 様:

先にも言った通り、EC-CUBEならなんでもできる。思ったようにできる、それが一番ですね。

それと、当社は実はWebデザイナーは今は一人もいないんです。コーディングもやっていない。でも、管理画面から全てできてしまう。これは凄いなと感じています。

これからのremy

最後に、これからremyさんでやっていきたいこと、目標などありましたら教えてください。

和田 様:

まず一つは越境EC。ブランドを世界中に届けたいと思っています。ただ、これはサイトだけの問題ではなく、物流など色々課題があるので、中長期的な目標になりますね。

もう一つは、お客様とのつながりをもっと活性化させることです。

たまに、心を込めたお手紙のようなDMをお客様に郵送しているのですが、これを受け取った方の商品のリピート率が非常に高いんです。ブランドとお客様の心が通った結果だと思っています。

こういった心を通わせるような取り組みを、サイト上でもできないか、そんなことを考えています。ブランドとお客様との間だけでなく、もしかしたらお客様同士のコミュニティ作りも大切かもしれません。いずれにしても、ブランドを通して人と人と繋がれる、そういった取り組みを行なっていきたいですね。


remyさんのサイトは「調理のストレスを減らし、料理の楽しさをひとりでも多くの人に感じて欲しい」その想いがどこを切り取っても一気通貫で感じられる、そんなサイトだということが分かりました。

その想いを体現できるのが唯一EC-CUBEだったとおっしゃっていただき、うれしく思ったのと同時に、これからもその想いにおこたえすべく、より良いプラットフォームにしていかないといけないと感じたインタビューでした。

お忙しい中、お話しいただき、ありがとうございました。

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