【ここから始める】ECサイトにおける「DMP活用術」最初の一歩

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より精度の高いターゲティング配信を可能にするDMP(Data Management Platform)。DMP導入を成功に導くための、導入前に知っておくべきポイントと、ECサイトでのDMP活用術をご紹介します。

DMP導入における成功への第一歩は、導入目的の明確化

どんなプロジェクトにも言えることですが、DMP導入を成功に導くために、まず導入目的を明確に設定しましょう。

DMPはさまざまなマーケティング施策への活用が可能なツールです。
従来、別々の部署で分業されていた作業やデータを一元化し、マーケティング戦略に活用できる有効なデータとしてアウトプットすることを目的としています。

つまり、プロジェクトに参画すべき関係部署は、マーケティング部だけではなく組織全体に渡ります。営業部、広報部、商品開発部、システム部、コールセンターなど関係するであろう部署に声をかけ、各部署の担当者を決めて、顔を突き合わせて、導入目的についてブレインストーミングしてみてください。
DMPを導入することで、各部署や会社全体でどういった利益を生み出したいかを明確にします。よくある導入目的に、「コスト削減」「作業効率化」などの曖昧なものがありますが、これは要注意です。導入目的は、より具体的で、プロジェクトチーム全員が共感し、理解できるようなものを打ち出してください。

導入目的の次に重要なポイントは、KPIの設定です。DMPの導入は長期に渡り、大規模なプロジェクトになります。主要KPIだけでなく、短期的にも効果を計測できるKPIや、最終ゴールとなるKGIも含め、複数の指標を設定することで、プロジェクトの進行管理やプロジェクトチームのモチベーションを維持する役割を果たします。

また、KPIを具体的に設定する過程で、KPIを計測するためにどういった部署からどんなデータを収集するべきかが明確になってきます。

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DMP活用術:広告施策への活用

DMPを導入により、見込み客の自社サイト以外のウェブ行動履歴を収集することが可能になります。
この外部データには、第三者配信データ、オーディエンスデータ(購入履歴や属性データ、位置情報)、ソーシャルメディアデータが含まれます。これらのデータを基に、ユーザーの興味関心を推測し、ユーザーが求めている広告を配信することができるようになります。すでに、製品やサービスに興味を持っているユーザーに対して、最適な広告を配信することは、行動ステップを次の段階へ促進する高い効果を発揮します。

DMPの広告施策への活用には、2つのメリットがあります。
1つは、ユーザーが本当に求めている広告を受け取ることができるようになること。もう1つは、出稿企業がより精度の高い広告枠を購入することが可能になり、コンバージョン率のアップ、ついては費用対効果を高めることにつながります。

ユーザーの求めている広告を配信することは、ユーザーの企業や製品・サービスに対する信頼度の向上にもつながります。逆に、行動履歴を分析せず、ユーザーの興味関心と全く関係のない広告は、ユーザーに不信感や不快感を与えます。ウェブ広告において、ユーザーの行動ステップや行動履歴を把握することは、その効果を大きく左右します。DMPは、その特性から広告への活用に有用なツールであることが言えます。

DMP活用術:サイト改善への活用

DMPに集約されたデータは、マーケティング戦略へのアウトプットだけでなくサイトの改善への活用にも有効です。
サイトのログデータ、サードパーティデータはいわばお客様の声です。ユーザーのウェブ履歴を分析することで、ページへの興味の度合いや改善すべき課題が見えてきます。

サイト改善の成功のポイントは、定期的で長期的なPDCAです。改善後のログデータの変化をこまめにモニタリングし、調整していく。この改修、チェック、微修正、の作業を繰り返し行うことで、ユーザーの要望に歩み寄った理想的なサイトが作り上げられていきます。

まとめ

DMPの導入により社内外のさまざまなデータを集約することで、広告やサイト改善にとどまらず、PR戦略やキャンペーン・商品開発など、多くのマーケティング戦略へアウトプットすることが可能です。

多くの戦略が打ち出せる魅力的なツールにするためには、プロジェクトチームの担当者、責任者による運営・管理が肝です。
DMPを最強のマーケティングツールにするためには、まずは、導入目的の明確化、KPIの入念な設定が成功の鍵となります。

この記事を書いた人

株式会社イーシーキューブ

ECサイトを新しく立ち上げたい、ECサイトの運営について詳しく知りたい、そんな方にお役立ちする情報を分かりやすく解説し、発信しています。

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