ヨーロッパで最もEC利用率が高い、イギリスのEC事情&事例紹介

#ECの知識

EC-CUBE公式アドバイザーに
ご相談いただけます

まずは相談する

ヨーロッパで最もEC利用率が高いといわれるイギリスでは、大手スーパーマーケットをはじめ多くの企業がモバイルを活用し、店頭受け渡しなどのオムニチャネル施策を取り入れています。
Eコマースの調査(Remarkety)によると、2015年の売上高は中国・アメリカに続いて、3位:イギリス(約939億ドル)、4位:日本(約793億ドル)という記事もあり、同じ島国でも、イギリスのEC市場は日本より大きいといえます。

今回は、イギリスのEC事情について、興味深い海外の記事を見つけたのでご紹介したいと思います。

※ 以下の記事は、「2015’s Current eCommerce Trends in UK – Infographic」の内容を翻訳・抜粋した記事となります。

イギリスのEC市場について

イギリスでのEC市場(BtoC)はかなりのスピードで大きくなっており、2014年には449.7億ポンド(約6.2兆円 ※)だった市場規模が、2015年には約16%増の522.5億ポンド(約7.21兆円)、2016年以降も拡大していくと想定されています(※1ポンド=約138円として算出しています)。

では、ここからはそれぞれのデータを見ていきましょう。

EC-CUBE公式アドバイザーが、ツール選びからサイト制作、マーケティング・セキュリティの領域までアドバイスいたします。ご相談窓口はこちら

データ詳細(購入件数・単価等)

オンラインストア一件あたりの購入数

2014年には18.8件、2015年には21.2件に増えています。

1回あたりの購入単価

2014年は57.08ポンド(約7,877円)、2015年は55.36ポンド(7,640円)となっており、ここは若干減少しています。

年間購入金額

一人あたりの年間購入金額は2014年から1,174ポンド(162,012円)。9.6%増となっています。

バラの購入

オンラインでのバラの購入は、2015年の1月を見ると前年比11.7%増となっています。
※バラはイギリスの国花で、観賞用やハーブなど、様々な用途で頻繁に利用されているため、ピックアップされているようです。

モバイルコマースについて

日本も既に購入の約半分がモバイル経由ではありますが、そのうちのほとんどがスマートフォンからの購入となっています。
一方、イギリスの場合は、スマートフォンだけではなくタブレットからの購入も多くを占め、「半分以上の顧客がスマートフォンやタブレットを通してウェブサイトを見ている」と報告している販売業者も少なくありません。
購入完了までのコンバージョン率は低いものの、モバイル経由での購入としては、2014年の84.1億ポンド(約1.16兆円)から2015年で149.5億ポンド(約2.06兆円)、今後もさらに大きく跳ね上がると言われています。

下記は上位50の小売店を分析した結果となります。

  • 60%は「モバイル向けの店舗案内システム」を持っています
  • 80%は「購入可能なモバイルサイト」があります
  • 70%は「IOSに対応したアプリ」を持っています
  • 72%は「アンドロイドに対応したアプリ」を持っています
  • 56%は「タブレットに最適化されたサイト」を持っています
  • 54%は「レスポンシブウェブデザイン」に対応しています

モバイル先進国イギリスのECサイト事例

イギリスのEC市場規模が約6.2兆円から約7.21兆円に増え、モバイル(タブレット含む)経由での購入は約1.16兆円から約2.06兆円ということから、2015年までの1.01兆円の成長の内訳として「約9割」がモバイル経由であることがわかります。
イギリスではモバイルとはいえタブレットでの購入が多いことから、今後タブレット対応を検討されている方、また、モバイルを活用してリアル店舗とECサイトとの連携を検討されている方は、以下のようなイギリスの事例を参考にしてみると良いかも知れません。

John Lewis
ネットで注文した商品を、店舗や受取専用場所で受け取ることができるClick&Collectサービスの成功事例です

Argos
イギリス国内最大の高級オンラインショップ
店頭受け取りの他、店内のタブレットから商品を選択できます

イギリスの化粧品・バス用品メーカー「Lush
商品詳細ページで画面いっぱいに動画を流すなど、インパクトのあるデザインが施されています

Fred Perry
タブレット上で快適に閲覧できる、大きな写真が印象的なデザインのアパレルサイトです

これからも、イギリスでどういったモバイルの展開がされていくのか、要注目です!

この記事を書いた人

株式会社イーシーキューブ

ECサイトを新しく立ち上げたい、ECサイトの運営について詳しく知りたい、そんな方にお役立ちする情報を分かりやすく解説し、発信しています。

#ECの知識

ECサイト制作に関するご希望やお悩み、
まずはEC-CUBE公式アドバイザーにご相談ください。

他の記事もご覧ください

記事一覧に戻る

EC-CUBE公式アドバイザー
ご相談窓口

  • 他社のASPやパッケージとの違いを知りたい
  • BtoCのサイトにBtoB機能を追加したい
  • 何から手をつければよいかわからない
  • オープンソースならではの注意事項を知りたい
  • 自社にマッチした制作会社を探したい
  • サイト制作だけでなく運営もサポートしてほしい

新規構築・リニューアル・取引先向けのWeb受発注システム(BtoB)や事業の拡大など、
今抱えている課題を解決する最適な業者探しを、アドバイザーがお手伝いします。