BtoB ECサイト構築をお考えの担当者様は必見!ビジネスの様々な課題を解決した「EC-CUBE」ECサイト構築事例7選

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消費者がインターネット上で商品やサービスを購入できる「ECサイト」は、今日あらゆる業種・業態で活用されているのはご存じの通りです。その大部分は、個人と企業・店舗が商取引を行う「BtoC」向けのサイトです。その一方で、製造業や卸売業、商社、メーカーといった、いわゆるBtoB(企業間取引)を主とする企業でも、ECサイトの導入・利用が広まっています。
ここにきて普及が進んでいる背景は様々ですが、一番の理由は何といっても、BtoB ECの導入によって「売上の増加」や「業務効率化」など、各社が抱えるビジネスの課題を解決できると期待してのものでしょう。
本稿では、BtoB ECの基本知識をご説明すると共に、オープンソースECの国内シェアNo1を誇る「EC-CUBE」を用いたECサイト構築の成功事例を詳しくご紹介したいと思います。

BtoB ECについての総論

BtoB ECの成功事例を見ていただく前に、まずはBtoB ECの導入が企業にどのような効果をもたらすのかという点について大まかにご説明いたします。

なお本章の内容についてより詳しくお知りになりたい方は、詳しい記事がございますのであわせてご参照ください。

BtoB ECとは

BtoB(Business to Business)は「企業間取引」、「EC(Electronic Commerce)は「電子商取引」を意味する言葉です。したがってBtoB ECとは「企業や法人同士が、インターネット上で商品やサービスを売買するための仕組み」という意味になります。

BtoB ECの手法には大きく2つあります。

  • ECサイト:インターネット上で商品購入や決済、販売管理などを行えるWebサイトです。
  • EDI(電子データ交換):特定の企業間同士で専用の通信回線やインターネットを用いて商取引に必要なデータを電子的にやり取りする仕組みです。

BtoB EC導入の主なメリット

① 受注機会の創出

担当者が取引先と直接面談で交渉する商取引では、スケジュール調整や距離的な問題、リソース不足など、受注機会の獲得という点で様々なロスが発生します。また電話やFAXで営業時間内しか対応できない状況は受注機会損失を招きます。こうした問題がBtoB EC導入によって解消されれば、受注機会の拡大と新規顧客の獲得を期待できます。

② 売上の拡大

ECサイトには様々な商品・サービスの情報を詳しく発信でき、買い手は任意のタイミングでそれを閲覧・検索できます。これは対面での営業活動にないメリットで、商品の購買マインドを高め、販売促進につながります。またECサイトでは過去の購買データなどをもとに顧客に合わせたクロスセルの提案も可能で、これも売上拡大に貢献します。

③ 業務効率化

商取引のEC化によって、受発注管理や顧客管理などの基幹業務に人の手が介在する領域が少なくなり、人為的ミスや工数の削減、業務効率化を図れます。またサイト上に商品価格や納期、在庫数量などの情報をリアルタイムに掲載し、自動見積機能などを搭載することで顧客からの問い合わせ対応を減らし、人的負担軽減にもつながります。

BtoB EC導入の主なデメリット

① 無理なEC化が業務を停滞させる恐れがある

多くの場合、BotBの商取引では各企業が独自の業務フローやシステム、商流を持っています。BtoB EC導入にあたっては、これまでの手法をどこまでECで再現・改善できるかを十分検討しなければなりません。「EC化ありき」で十分な要件定義や業務フローの明確化を行わないまま事を進めると、かえって業務を停滞させてしまう恐れもあります。

② 既存顧客のサポートが必要

アナログな手法での商取引は、当事者間の関係性ができ細やかなニュアンスを伝えやすいなど、デジタルにはない良さもあります。BtoB EC導入以前のビジネスに慣れた顧客にとっては、EC化で利便性やコミュニケーションなどの面で問題や不満が生じるリスクもあります。既存顧客の不満やトラブルをなくすための丁寧なサポートが必要です。

BtoB EC市場規模の成長

経済産業省の報告によると、日本国内における2023年のBtoB ECの市場規模は465兆2,372億円(前年比10.7%増)となっており、EC化率は40.0%(前年比2.5ポイント増)と、年々成長の一途にあります。その背景には、次のような理由があるとされています。

  • 高機能・低コストのクラウドサービスや関連デバイス、アプリケーションが多数登場し、BtoB EC導入のハードルが下がっている。
  • EC化による業務効率化やリモートワークの実現が、長時間労働の是正や多様な働き方の推進といった「働き方改革」につながる。
  • 「場所・時間を選ばず業務を行える」「取引情報をクラウドに保管できる」などのメリットは、近年重視されているBCP(事業継続計画)対策になる。
  • 業種や企業規模を問わずDX化が喫緊の課題となっており、その一環としてBtoB EC導入による利便性向上や業務環境の改善が期待されている。

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BtoB ECの構築方法

BtoB ECサイトの構築方法は主に3つあります。ここでは各手法の特徴やメリットについて簡単にご説明します。詳しくお知りになりたい方はこちらのコラムもご参照ください。

ECパッケージ

売上管理・商品管理・顧客管理など、ECサイトの運営に必要な機能がパッケージ化されたソフトウェアです。

  • メリット:ASPよりもカスタマイズの自由度・柔軟性が高く、フルスクラッチよりも短期間・低コストで構築可能。
  • デメリット:大規模なシステム改修やアップデートはベンダー依存となる。

ASP

ECサイトに必要な機能を備えたプラットフォームを、カート会社がクラウド上で提供するサービスです。

  • メリット:Web初心者でも扱いやすく導入コストも安価。メンテナンスやアップデートはASP提供者が行ってくれる。
  • デメリット:カスタマイズ可能な領域が狭く、機能・デザインの自由度が低い。

フルスクラッチ

既存のシステムやソフトウェアを用いず、設計・プログラミング・デザインなど全て一から構築する手法です。

  • メリット:あらゆる用途・仕様のECサイトを構築可能。オリジナルの機能・UI構築により競合他社との差別化も図れる。
  • デメリット:開発期間やコストが膨大。開発スキルを持った人材の確保が難しい。

EC-CUBEでのECサイト構築事例

BtoB ECの全体像についてご説明したところで、私たちが開発・提供しているECパッケージ「EC-CUBE」でのサイト構築事例をご紹介させていただきたいと思います!

EC-CUBEは日本発の「オープンソースECパッケージ」です。オープンソースだから実現できる柔軟なカスタマイズ性とコストパフォーマンス、自由な開発環境が高い評価を受けており、同系列の製品としては国内No1のシェアを誇っています。
ここでは、過去にEC-CUBEによって行われたBtoB ECサイト構築事例を7つ取り上げ、そのポイントをご紹介します。

【1】GARAGE

商材 インテリア・日用雑貨
制作・開発 株式会社イーシーキューブ
構築期間 3ヶ月

事例サイトについて

GARAGE(ガラージ)は、「楽しい仕事場」をテーマに1999年に創設されたオフィス家具・インテリア雑貨のブランドです。機能性と耐久性、ホーム家具のデザイン性を備えたデスク・チェア・収納家具など、オリジナル商品を含む約10,000点のアイテムを取り揃えています。運営会社はプラス株式会社(東京都港区)。

サイト構築の経緯

恵比寿ガーデンプレイス(東京都渋谷区)にGARAGE初のアンテナショップ「ouchi GARAGE」をオープンしたことに伴い、ECサイトのデザインリニューアルを行いました。

構築のポイント

  • 卸販売先向けの機能を拡充
    ECサイトを利用する卸販売先の会員化を行うと共に、卸価格での販売や見積書発行機能、支払方法の制御など、BtoBならではの機能拡張を導入しました。これらはアナログの商取引でも行われていますが、EC導入でより正確かつ効率的な運用を期待できます。
  • 基幹システムとの連携
    EC-CUBEは外部システムとの柔軟な連携が可能であることもメリットの一つです。本事例では運営側の利便性を高めるために、他の基幹システムとの連携を行い、運営負荷を軽減しました。
  • POSレジとの連携
    実店舗のPOSレジに「スマレジ(クラウドPOSレジシステム)」を導入し、EC-CUBEとの会員データの連携機能を実装しました。また、受注管理として利用している「特攻店長(受注・商品・在庫の一元管理システム)」を経由することで、店舗での購入履歴をマイページ上で確認できる機能も実装しています。
  • 有用な機能は存続
    デザインリニューアル前のECサイトの機能は継続して利用可能としました。具体的には下記の機能です。
    ①クイックオーダー機能:カタログに掲載されているIDを入力すると、複数商品を一度に検索してカートに入れることができます。
    ②最短お届け日算出機能:複数の倉庫・商品属性がある中から、商品を最短でお届けできる日にちを算出できます。

【2】販促花子

商材 法人向けノベルティ(販促)グッズ
制作・開発 株式会社Diezon

事例サイトについて

「販促花子」は、法人向けのノベルティグッズ(販促品)を取り扱う通販サイトです。カレンダー・クリアファイル・飲食・タオルなど多種多様なジャンルのノベルティグッズを注文できます。
商品ごとに任意の場所への名入れや印刷ができ、オプションの組み合わせで手軽にオリジナルグッズを製作・発注可能です。また小ロット・短納期での注文など顧客に便利な各種サービスが用意されています。

サイト構築の経緯

クライアントにて基幹システムの入れ替えが行われるのに伴い、連携するECシステムも改修することになりました。
印刷商材という商品特性上、納期や部数に応じた商品の価格設定や印刷データの入稿・校正機能が必要になります。これをECでどう実現するかが大きな課題でした。
システム関係部門だけでなく、業務部門の担当者様にも要件定義に参画いただき、お客様目線のサービス・機能を真剣に検討する体制でプロジェクトに臨みました。

構築のポイント

  • 膨大な価格表データを保持
    全ての商品について「納期×数量」の価格テーブルを設定するため、ECシステムが8,000万に及ぶレコードを保持。また一覧ページ表示用の価格を静的に保持することで、サイト速度に影響を与えない仕組みとしています。
  • 様々な自動計算機能
    商品詳細ページにおいては、オプションの掛け合わせによる複雑な料金の自動計算はもちろん、見積書の自動作成、送料や納期の自動計算などを行う機能を備えています。こうした自動計算機能はサイト上でのCX(顧客体験)向上につながります。
  • 受注から出荷までスムーズな進行
    印刷データの入稿・校正フローにおいては、マイページで注文のステータス管理やメッセージのやりとりを可能としています。また注文確定後も、基幹システムとの高度な連携を通して請求管理や製造作業なども行えるため、受注から出荷までスムーズな進行が可能です。
  • ユーザビリティを高める工夫
    サイト訪問者のユーザビリティを高める工夫として、販促グッズを利用目的別に検索できる機能やサンプル・予備の依頼機能、メッセージ通知機能など、ユーザーの購買行動に沿ってきめ細かな配慮がされたサイトになっています。

【3】挨拶状印刷.jp

商材 挨拶状
制作・開発 株式会社トゥーウェイズ
構築期間 4ヶ月

事例サイトについて

「挨拶状印刷.jp」は、法人・個人向けの挨拶状の印刷を発注できるECサイトです。様々な用途やシーン、業種に応じた200種類以上の文例・テンプレートが用意されており、メニューから選ぶだけで挨拶状の印刷を注文できます。オリジナル文章での作成も可能。また宛名の印刷やロゴマーク・地図・写真の挿入、封入や投函の代行などオプションサービスも豊富です。BtoB向けに請求書払いにも対応しています。

構築のポイント

  • 顧客目線のUIを構築
    EC-CUBEのカスタマイズ性の高さを生かして、顧客がより注文しやすいUIを追求しました。
    例えば、挨拶状の注文画面では利用可能なオプションの選択も含め全て同一ページ内で完結できるように設計しました。通常の商品と一緒に非課税の商品(切手や郵送料など)もストレスなく購入できます。
    また全ての商品で、基本文例を基にして文章を自由に編集して発注できるようにしています。内部的には、基本文例を商品として登録し、オプションプラグインの利用により編集した文章が反映されるように設計しています。
  • 商品情報の設定にも工夫
    各商品の新規登録や商品情報の編集は、クライアントが容易に行えるようインターフェースを工夫しました。
    例えば、各商品で利用できるカードの種類や対応オプションは、EC-CUBE既存のタグやカテゴリのチェックで設定できるようにしています。
  • 拡張性の高い価格設定
    システム内で「基本料金」と「単価」を別個の商品とすることで拡張性の高い価格設定を可能にしました(顧客の購入体験としては1商品のようにストレスなく購入できます)。
    また「投函代行の場合は商品送料が発生しない」など、サービスパターンによって細かい料金設定を可能にしています。
  • デザインは自在に作成可能
    写真での商品区別が難しい商材のため、挨拶状が必要な様々なシーンをイラストで表現し、挨拶状のカテゴリ分類がユーザーに分かりやすいデザインとしました。全てのデザインパーツを自在にカスタマイズできるのはEC-CUBEの利点の一つです。
  • 校正のやり取りはマイページで
    挨拶状文面の校正PDFのやりとり、顧客からの校了連絡などのフローを全てマイページ上で行えるようにしました。マイページ上で「校了」ボタンを押すと、管理者に校了メールが届くと共にステータスが変化する仕様にしています。

【4】電線ストア.com

商材 電線・ケーブル・電設資材
制作・開発 株式会社ジョーレン
構築期間 5ヶ月程度

事例サイトについて

「電線ストア.com」は電線・ケーブル・電設資材の通販サイトです。運営企業である中部電材様は、電線・電気絶縁材料の専門卸売業者として東京・秋葉原に創業以来70年以上の歴史があり、その実績と蓄積されたノウハウをもとに、豊富な品揃えで顧客のニーズを先取りしたショップを展開されています。

構築のポイント

  • EC-CUBE最新版へのリプレイス
    旧バージョンのEC-CUBE2系で構築していた同社の通販サイトを、最新版の4.2系にリプレイスしました。
    EC-CUBE4.2は、セキュリティ関連の機能が大きく強化された他、インボイス制度・改正特定商取引法などへの対応、サードバーティーCookie廃止への対応など様々な機能追加や不具合修正が行われています。
  • 商品検索機能を強化
    当サイトでは膨大な商品点数を扱っており、カテゴリ数も非常に多いため、タグ検索・メーカー検索などを追加して検索機能を強化。トップページも商品の探しやすさに重点を置いたデザインとしています。商品検索のしやすさは、ECサイトのCX(顧客体験)を左右する非常に重要な要素です。
  • サイト内導線を改善
    カテゴリ別の商品一覧画面には、現在のカテゴリ・親カテゴリ・子カテゴリへの動線を大きく分かりやすく表示し、ユーザーを迷わせない導線設計としています。また、商品詳細ページからその商品についてのお問い合わせをスムーズに行えるようにしました。
  • BtoB ECに便利な数々の機能
    BtoBの商取引では必須の見積作成ですが、当サイトではサイト上でユーザー自身が見積書(PDF)を発行できます。その他、海外への商品発送、複数の支払方法(クレジットカード・後払い・Amazon Payなど)への対応など、様々な便利な機能を有しています。

【5】呉竹 BtoBオンライン注文サイト

商材 書道用具
制作・開発 株式会社ND&I

事例サイトについて

創業100年を超える書道用具の老舗メーカー・呉竹様が運営する、BtoB卸販売に特化したECサイトです。利用者は会員登録を行い、管理者に承認されないとログインできない仕様のため、一般の方にはクローズドなサイトとなっています。

構築のポイント

  • 取引に便利な機能を多数搭載
    取引先企業(会員企業)の発注業務を効率化する、便利な機能を多数搭載しています。
    商品検索はキーワード検索(商品名・品番・JANコード・MYSKU)とカテゴリからの検索が可能。商品の発注方法は通常の発注の他、一括発注・予約発注・卸商社経由の発注(小売店のみ)があります。他にも見積依頼、商品資料ダウンロード、支店・部署アカウントの追加などをサイト上から行えます。
  • MySKUで商品管理を効率化
    一般の通販サイトには見られないBtoB ECならではの機能として「MySKU登録機能」を導入しています。これは顧客企業が、各商品に対して自社オリジナルの商品コードを登録できるもので、商品管理業務の効率化に役立ちます。
    CSVファイルのアップロードによる一括設定ができ、管理画面から商品個別に編集することも可能です。
  • 管理者側の機能も充実
    管理者側の機能として、商品情報や在庫情報の登録をはじめ、掛け率設定、得意先別の商品設定、大手得意先支店対応、閲覧コンテンツのトラッキング、業界別TOPページの表示などを備えています。

【6】M's food

商材 野菜卸
制作・開発 株式会社YTC・PLUS
構築期間 8ヶ月

事例サイトについて

M's food(エムズフード)は、野菜卸のWeb受発注システムです。
レストランや飲食店、コンビニなどからWeb上で野菜の発注を受け付け、ピッキングから配送まで完結できるBtoB向けECサイトとしてEC-CUBEをカスタマイズしました。

構築のポイント

  • 受発注を便利にするカスタマイズ
    一般にBtoBの卸販売では、BtoCの通販に比べて1回の注文時のアイテム数が多いという特徴があります。この発注作業をユーザーが行いやすくする工夫として、ネットスーパーのような商品一覧画面から、アニメーション付きで簡単に商品を追加できるユーザーインターフェースを実装しました。
    また多頻度の小口配送を受け付けられるよう、カスタマイズによりカレンダー機能を導入。ユーザーはカレンダーで配送日を選び、配送日ごとの注文を管理できます。
  • 取引先別に販売メニューを設定可能
    「レストラン」「居酒屋」「コンビニ」など、複数の取引先をグルーピングし、グループ別に商品の品揃えや販売価格を設定することができます。取引先ごとの複雑な商品管理を効率化し、業務改善に貢献します。
  • 帳簿の出力にも対応
    商取引に欠かせない帳簿類の出力も簡単に行えます。
    締めた注文に対して商品ごとに集計したピッキングリスト(集計表)、納品書、請求書(インボイス対応)の出力が可能。請求書は取引先ごとの締め日(月次・週次)に合わせて注文を集計できます。
  • 外部システムとの連携
    本サイトでは「LINE」と「弥生会計」との連携を可能にしています。
    LINEログイン連携ではユーザーがLINEのトーク画面から発注できるようになり、また注文内容はLINEのフィードに送信されます。ほとんどのユーザーが日常的に利用しているLINEとの連携は利便性を大きく高めます。
    また弥生会計向けのCSVデータを出力できるため、これをインポートする形で弥生会計とのデータ連携を行います。

【7】FOOD PACKEY

商材 食品の包装資材
制作・開発 株式会社ND&I

事例サイトについて

「FOOD PACKEY」は、飲食店のテイクアウト商品やフードデリバリーに用いるフードパック資材を販売する通販サイトです。ただ資材を購入するだけでなく、Web上のデザインシミュレーターで誰でも簡単に店舗オリジナルのパッケージデザインを作成できるのが大きな特徴。スピード配送・小ロット対応・低価格などサービス面も充実しており多くの企業ユーザーから好評を博しています。運営会社は株式会社ノンバーバル(大阪市)。

構築のポイント

  • 外部デザインシミュレータとの連携
    EC-CUBEの特徴の一つに、カスタマイズにより外部システムとの柔軟な連携が行える点があります。
    本サイトでは外部のデザインシミュレータと連携させることで、商品注文時に用途やシーンに合わせたオリジナル容器パッケージを作成できます。ロゴデータや文章、画像などを設定でき、会員登録しておけばデータの保管も可能です。
  • 商品発注の利便性を向上
    ECサイトでは、商品選択から購入完了までの顧客体験をいかに向上させられるかが売上拡大を目指す上での大きなポイントです。
    本サイトでは、注文画面上でオプションや数量の組み合わせに応じて商品価格を自動表示。また選択ロット数によるレコメンド(割引表示)や割引パターンに沿った値引きが可能です。さらに過去の入稿データをもとに再注文ができるなど、細部にわたりサイトの利便性の向上をはかっています。
  • 帳簿類の発行を簡単に
    BtoB取引では、納品書・領収書などの帳簿類を適切なタイミングで発行する必要があり、BtoB ECの設計・構築時には、その対応方法について考慮しておかねばなりません。
    本サイトでは、カスタマイズにより納品書・領収書を購入後にマイページ・注文履歴からダウンロードできるようになっています。
  • 情報コンテンツの充実
    顧客対応の一環として、ECサイト上に「よくあるご質問」などのFAQコンテンツを設置することは、ユーザーが抱える疑問点や不安を速やかに解決して顧客満足度を高めると共に、サイトからの離脱を防ぐ上でも非常に重要です。本サイトではFAQ管理システムや独自開発のお問い合わせチャットプラグインを導入しています。
    また、ユーザーに役立つ情報発信のために別途運営する「note」の記事リンクをサイトに連携させています。

事例に見る、BtoB EC構築時に注意すべきポイント

ここまでご覧いただいた8つの構築事例から導かれる、BtoB EC構築時に必ず押さえておきたい大切なポイントを整理しました。これらはどの業種・サービスのECサイトにおいても考慮すべき問題になりますのでぜひご参考になさってください。

CXの改善・向上を徹底する

ECサイトにおけるCX(カスタマーエクスペリエンス:顧客体験)とは、サイトの認知から商品検索・注文・決済・商品配送に至るまで、購買行動に関わる全ての体験から顧客が感じる価値やメリットのことを指します。
数多くの競合他社がある中で自社を選んでもらうためには、商品・サービスそのもの価値やコスト面だけでなく、このCXがいかに優れているかも重要な要因となります。
ECサイト構築にあたっては、「商品を探しやすい」「商品や価格の説明が丁寧」「決済方法が豊富」「問い合わせ対応がスムーズ」などCX向上に関わる工夫や配慮に、細部まで妥協なく取り組みましょう。

企業独自の受発注モデルを確立する

一般にBtoBの卸販売には、「1回の受発注の数量・金額が大きい」「商品の流通形態が複雑」「取引先によって取扱商品や価格、支払いサイトが異なる」など、BtoC ECにはない様々な特徴があります。BtoB ECでは、こうした点に留意して全ての顧客がサイト上で滞りなく商品購入を完結できるよう、きめ細やかな条件設定や対応を行えるシステムを構築しなければなりません。
BtoBサイト制作にあたってはクライアントとの協議を重ねて商習慣を十分に理解すると共に、あらゆる状況を想定して要件定義やサイト設計を行い、企業オリジナルの受発注モデルを確立してください。

帳簿類の発行・管理手法を確立する

個人の買い物と違い、BtoBの商取引では、納品書や領収書、請求書といった帳簿類の発行と適切な管理が必須となります。これをオンライン上で処理できるようWebサイト・システムの設計には留意しておきましょう。各帳簿のインボイス制度への対応や、同じ領収書を何度も発行できないような対策も必要です。

外部システムとの連携

多くの企業では、取引先との受発注情報や商品在庫、顧客情報などを一括管理する基幹システムを社内に構築しているケースが多いです。BtoB向けECサイトを構築する際は、それまでの商取引業務に支障をきたさないよう基幹システムとECサイトをどのように連携させるかを考慮しておかねばなりません。
またサイト設計によっては、サイト上で特殊な機能やインターフェースを実装するために様々な外部サービスやアプリケーションと連携させる必要があります。システムのカスタマイズによって適切に対応してください。

BtoB向けECサイト構築には「EC-CUBE」をご活用ください

上述の構築事例をご覧いただいてお分かりの通り、EC-CUBEは業種や規模・ジャンルを問わずECサイトの構築が可能です。フルカスタマイズにより企業独自の商品展開や受発注フローにも対応。日本の商習慣に合わせた多種多様な機能を搭載しており、基幹システムとの連携も柔軟に対応可能で、BtoB ECにも広く活用されています。

こちらのページでEC-CUBEの特徴をより詳しくご紹介しています。製品紹介資料のダウンロードも可能ですのでご関心のある方はぜひご覧ください。
https://www.ec-cube.net/lp/b2b/

この記事を書いた人

株式会社イーシーキューブ

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