EC-CUBEネットショップの消費税率変更設定について

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今回はEC-CUBEネットショップの増税前後の税率変更についてお話したいと思います。

消費税率変更の基礎知識

まずは、消費税変更についての基礎知識を理解して下さい。
ネットショップの消費税は以下の図の様に、出荷日を適応基準として税率を決定することが一般的です。
つまり、「3月31日までに出荷できる注文を、受け付ける事ができる日時」が税率変更の日時(時刻)になります。

ポイントとしては、出荷日が消費税率の適応基準になることです。少なくとも1週間前にはあなたのネットショップにおける懸念点を洗い出し下記の不安ポイントをなくしておきたいところです。

【1】3月31日以前の注文の場合も、配送のタイミングが4月1日であれば、8%の課税対象とする必要があります。

【2】4月1日以降キャンセル等があった場合は、3月31日以前に出荷日した注文は、5%の税率で返金対応が必要になります。

【3】3月31日前後は、多くの運営者様から問い合わせが入る可能性が高く、平時のサポートの様に対応ができなくなる可能性があります

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ネットショップ税率設定の注意事項

2014年3月31日までの受注情報については、消費税率を保持しておく必要があります。
利用するサービスにより対応方法は変わりますが、いずれにせよ通販サイト担当者は増税前、増税後の税率に注意が必要です。

①税率変更時の運用方法を確認

過去(2014年3月31日まで)の受注情報については、消費税率を保持しておく必要があります。
この後に続きますが、細かな設定変更も必要になりますので、税率前の運用確認は怠らないようにしたいですね。

②過去の注文情報の金額が変わってしまうという問題がある

まずは、EC-CUBEの税率変更設定を管理画面から確認する事が必要です。
利用するサービスにより対応方法は変わりますが、EC-CUBEでの税率変換設定では、税率変更後に4月1日以前に作業した受注金額が8%に再計算されるなどもあることが確認されています。
いずれにせよ通販サイト担当者は増税前、増税後の税率に注意が必要です。

③EC-CUBE構築に詳しい専門の制作会社に相談する

EC-CUBE構築会社では各社で消費税対応カスタマイズ(有償)に関するご案内を実施されています。
ご利用中の構築会社へ一度ご相談下さい。

④総額表示が義務付けられているため商品画像に価格を入れているとクレーム発生の可能性がある

特に数多くの商品をお取り扱いのネットショップはご注意下さい。
税率変更後も同じ価格で販売せざるを得なくなったり、画像と実際の価格が違うといったクレームが発生する元になるかもしれません。

⑤「消費税分還元」はNG!セール開催時に注意すべき表現が新しくできます。

消費者の意識としては、増税する前にできるだけ買いだめをしたいもの。
それに合わせて、増税前にセールをやろう!という通販サイト担当者の方も多いかと思います。
そのような状況に合わせて、政府により「消費税転嫁法」という法案を可決され、広告表現に関してルールが設けられました。
「消費税」という単語ひとつ使おうと考えても、前後の文章によっては規制の対象となってしまうかもしれませんのでご注意下さい。


ネットショップ構築サービスである「カゴラボ」でも消費税変更について相談を受け付けております。
まずはEC-CUBEの消費税対応マニュアルについて以下のサイトを参考にしてみてご自身のネットショップでの対応を見なおしてみてください。

参考:EC-CUBEネットショプの消費税率対応マニュアル

この記事を書いた人

山本 稔

株式会社アラタナ 取締役。1978年(昭和53年)2月5日生まれ、2008年 リクルートにて営業に従事。リクルート在籍時代には通期MVPを受賞するなど営業実績を残す。2010年 株式会社アラタナに入社、取締役就任。

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