ズバリ!大型ショッピングモールと独自店舗ってどっちがいいの?

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6年間のネットショップ運営経験を元に、モール型と独自サイト型の比較から、それぞれのメリット・デメリットを考えようと思います。

まず、ネットショップは大型ショッピングモールに出店するモール型と、独自店舗で運営する独自店舗型に分かれます。※1
ショッピングモールで有名なのはYahoo!・楽天・Amazonなどですね。では、ショッピングモールに出店するとはどういうことでしょうか?ショッピングモールに出店することのメリットから考えてみましょう。

一番大きなメリットは集客です。

独自店舗よりも明らかに有利です。
これはショッピングモール自体が持つ集客力はSEOでがんばって上位に表示されている検索エンジンからの来客よりも比較にならないくらいの集客力を持っています。

ザックリとしたペルソナで考えると、24歳、女性、田中桜子、会社員、未婚、東京で一人暮らし、東北出身、両親健在とします。

桜子さんが両親へ贈るプレゼントをネット通販で買う時にどういった行動をすると思いますか?母親には甘いものを、父親にはお酒をプレゼントしようと思って、検索エンジンで「スィーツ」や「お酒 有名」などと検索した場合に桜子さんは欲しいものに簡単にたどり着くでしょうか?

答えはNoです。

でも、桜子さんはショッピングモールで探すことで比較的簡単に、そして人気がある商品を購入することが可能です。また、この文章だけでこの記事を読んでいるあなたにも頭の中にすぐにその光景が思い浮かびますよね、その時点でショッピングモールのイメージ戦略は成功しています。言い方が悪いですが「手っ取り早く人気アイテムを探すならショッピングモールで検索しよう」といったイメージを植え付けられています。

ということはそこに出店することで、検索してもらいやすい場所でのショップ運営が可能になります。

では、デメリットを考えてみましょう。

一番は独自性のなさです。

ネットショップというものは商材によってお店の形を変えることで、お買い物しやすいよりよいお店になります。しかし、ショッピングモール型だと全ての店舗で同じシステムを使うため機能的にお店の独自性というものが全くありません。そして、デザイン面でもレイアウトが決まっているためどのショップも似たようなデザインになってしまい、結果としてお買い物してくれたお客様にはお店を認知してもらえません。
例えば先ほどの桜子さんはお買い物した後に、どのお店で買ったか把握していると思いますか?

よほどの人気店でもそのお店を探し出してお買い物をしたお客様じゃない限り、ショッピングモール内のお店は認知されないと思った方がいいと思います。

よく聞くのは「楽天で買った」という言葉です。

これは、楽天に出品している店舗が認知されていないことをわかりやすく表す言葉ですね。

二番目のデメリットはやはり維持費が比較的高いことです。

出店料ももちろんですが、ショッピングモール内外で目立つための広告宣伝費は独自店舗の比ではありません。Yahoo! が出店料を無料化して大きなニュースになっていましたが、結果的には宣伝広告費が出店料の代わりとなり、大きな経費となっているようです。

では次に独自店舗について考えてみましょう。

独自店舗のメリットですが一番はやはり独自性です。

ショップを商材に合わせてカスタマイズすることでユーザビリティの向上ができますし、レイアウトにこだわることでお客様への商品の提案の仕方、またお買い物までの動線を作りやすくなります。ランディングページなどの購入だけに特化したページも思い通りに製作できますね。

これはたいへん大きな強みです。

次はやはり運用費用を抑えることができることです。

ショッピングモール型の楽天を例えに出すと最安値で月額19,500円(※2)ですが、これに加えて売上に対しての歩合があります。さらにより便利に利用するためのオプションやアフィリエイトや広告料などの追加料金も発生するため、必ず運営費用は高く付きます。

しかし、EC-CUBE の様なオープンソースを使った独自店舗だとどうでしょうか?
必ず必要な費用はサーバー代、ドメイン代、SSLの3つだけです。
わかりやすくEC-CUBE公式サーバーEC-CUBEクラウドのスタンダードプランで考えてみましょう。サーバー利用料は月額3,888円、ドメイン代金が月額540円、SSLが月額2,376円になります。※2売上に対する歩合はありません、以上です!

この運用費用の大きな違いはお分かりいただけますか?
差額を広告に当てても確実にお安く運用することが可能です。

もう一つのメリットは基幹システムとの連携です。

商品データベースを別に持つ企業様も多いと思いますが、独自サイトはカスタマイズも自由ですので、基幹システムとの連携も可能です。それぞれの仕様にそって独自店舗を構築できるので、既存のシステムとの連携が自由にできることも大きな強みになります。

では、デメリットは何でしょうか?
ショッピングモールと比べると明らかに集客力に劣ります。
その他は特にないと思います。

では、タイトルの「大型ショッピングモールと独自店舗ってどっちがいいの?」の結論ですが、この内容を読んであなたが考えてみてください。

この結論に納得がいかないと思いますが、取り扱う商材、利益率、お店の方向性、予算でどちらがいいのかは変わってきます。どちらがいいのかは第三者ではなく、店舗主様自身が答えを出さないとオープン後の運営、ショップを育てていく過程に大きく影響します。

ここからは私の個人的な意見ですが、私は独自店舗という結論をだしました。

理由はお客様との距離感を大切にしたかったからです。

ショッピングモールではお店とお客様ではなく、ショッピングモールとお客様の距離感しか感じることができないと思っています。そして私自身が楽しくインターネット通販を続けていく上でも、お店の個性というのはとても重要な事だと思います。

ショップの5年後、10年後をイメージしながらどんなショップにするのかを考えることをおすすめします。

※1・・・ASPも独自店舗としています。
※2・・・2014年8月の数字です。

この記事を書いた人

外谷 洋二郎

EC-CUBE エバンジェリストです。元々はショップオーナーですが、サイト制作も承っております。EC-CUBEを使ったショップ運営の経験が豊富で、経験からできるアドバイスもございますので、低価格でネット通販を始めたい方はお気軽に一度ご相談ください。また、さくらのVPS の構築からEC-CUBEのインストールまでを、9,800円で承っております。

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