ネットショップのアクセス数(訪問数)アップ

#ECの知識

EC-CUBE公式アドバイザーに
ご相談いただけます

まずは相談する

今回の記事は、ネットショップの売上を向上させるために必須となる「アクセス数の獲得」についてです。

ただ、ネットショップの「アクセス数」をたくさん獲得できたとしても、購入件数はいっこうに上がらない・・・そんなネットショップはたくさんあります。
今回は特にネットショップの「アクセス数をあげる」にとどまらない「売上アップにつながるアクセス数アップ」についてお伝えできればと思います。

ネットショップの売上構成要素について以前、記事にさせていただいたいるのでそちらも、ご参考にしていただけますと幸いです。
ざっくり売上の構成要素について言うと売上は以下の様な図で成り立っています。

今回はこの「アクセス数」部分をアップさせることで最終的にネットショップの売上アップを狙っていきましょう。

大事なのはアクセス数だけでなくアクセスの質

今まで「そこそこ売上をあげてきたネットショップ」では、ある程度の売上アップ対策を行なっているのでは無いでしょうか?

しかし、戦略的な意味合いもなくネットショップの商品登録やサイト更新をいくら頑張っても「アクセス数が跳ね上がって売上が向上する」というわけではありません。

商品ページやネットショップの更新を意味もなく、「ただただ業務的に行う作業」として行った際に発生したアクセス数と自社ネットショップで扱っている商品のターゲットを明確化し、自社ネットショップのユーザーに対し「効果的なキーワードなどを用いた更新作業」で発生したアクセス数とでは、アクセスの「質」に差が生じます。この差はもちろん売上アップにも「雲泥の差」が発生します。

POINT

◯ ターゲットの明確化をしたうえで、かつ効果的なキーワードを用いた更新作業
× 戦略的な意味合いの無い更新作業

できる限り「自社ネットショップにマッチしたユーザー」を誘導できるようにしましょう。これが大事です。集客できても顧客のニーズにマッチしていなければ自社ネットショップの売上にはつながりませんからアクセス数があがったとしても質の良いアクセス数アップとはいえませんね。

効果的なキーワードを意識した更新は検索エンジンからの検索結果による集客となり、SEO対策にてこの部分を強化することが可能です。
SEO対策のコツは語り出したらキリがありませんし、様々な記事で解説されていますので、今回は割愛させて頂きます。ご了承ください。

ただ、ご理解頂きたいことがあります。SEO対策でのアクセス数アップは日々の更新作業での商品点数、コンテンツ数によって築かれるものであって、今日から取り組み始めて、明日になって「昨日よりも2000アクセス増です!」ということはまずありえません。
となれば、SEO対策と同時進行して行う集客施策が必要です。

ネットショップのアクセス数を上げるための施策はSEO対策を踏まえた更新作業以外にも多岐にわたります。自社ネットショップで扱う商材・販売するターゲット層によって手段を選択しましょう。

ネットショップのアクセス数アップ施策案

  • SEO対策を施して自然検索(オーガニック検索ともいいます)での検索順位を上げていく
  • 有料広告を駆使してアクセス数を上げる
  • アフィリエイトサイトなどに登録してアクセス数を上げる
  • 自社サイトのユーザーにメールマガジンを送ってアクセス数を上げる
  • FacebookなどのSNSで情報発信してアクセス数を上げる
  • 有料広告を駆使してアクセスを上げる。

EC-CUBE公式アドバイザーが、ツール選びからサイト制作、マーケティング・セキュリティの領域までアドバイスいたします。ご相談窓口はこちら

自社ネットショップに効果的な「キーワード」を見つけましょう

検索エンジンでの検索結果ページの上部や右サイドに表示される広告から流入するユーザーは「購入意欲・関心の高いユーザー」である可能性が高いです。
これはリスティング広告を始めるにあたって、自社ネットショップに「関連性のあるキーワード」を設定して広告を出稿するので、ユーザーの検索ワードとあなたの出稿キーワードがマッチしているため質が高い可能性があると言えるのです。

効果的な広告文、適切なキーワード設定を行うことでより購入意欲・関心の強いユーザーをネットショップに招くことができるため、質のよいアクセス数アップとなります。
リスティング広告の利点はそれだけでなく、キーワード毎の価格設定・調整をこまめに行うことができることにもあります。

ただし、キーワード毎の価格設定・調整は気をつけなければ、売上に対して広告費が占める割合が大きくなりすぎてしまい「ネットショップの売上が上がっても、広告費も向上して利益が出ない!」という自体も想定されます。

「CV(コンバージョン)の上がったキーワード」「CVされないキーワード」の見極めを行い、「CVされないキーワード」のクリック数が多ければ、それは「金食い虫キーワード」であり、費用だけかかって売上に貢献しない為、クリック単価を見直す、もしくはキーワードの内容を見直す事が必要です。

アクセス数アップしたからといっても、実は売上アップはしていない、利益が残らないという事も実際に起こり得ます。
リスティング広告の運用は動きも激しく、とても根気のいる細かい作業となります。
自社でリスティング広告を行う場合は、専任担当者を配置してこまめなチェックを行うことが好ましいです。
もしくは広告運用会社などに依頼をされたほうが、時間・人件費からみるとコスト削減出来る部分もあるかもしれません。

アフィリエイトサイトなどに登録してアクセス数アップ

この施策はアフィリエイターに自社・自社の商品を紹介してもらうことが目的ですね。

取扱商品がニッチ商品、コンプレックス商品であるならば、アフィリエイトシステムを利用した集客は非常に効果的です。
これはアフィリエイターと呼ばれる「販売パートナー」が自社商品をアフィリエイターがブログや運営しているサイトなどで紹介してくれます。そこを経由してユーザーが商品を購入した場合、その成果報酬をアフィリエイターに支払うといった販売方法となります。
普通に考えると、コンプレックス商品(個人の悩みを解決したり緩和させたりする商品)など店頭では非常に買いづらいので、対面販売ではないネットショップで買い求めたいと思っていらっしゃる方は多いはずです。

アフィリエイトシステムではリスティング広告にはなかった「人が事細かにオススメする」というアクションが存在するため 、リスティング広告よりもある程度商品知識を持った形でユーザーは流入してきますのでコンプレックス商品の場合は成約率に期待が持てます。
ただし、成約率に期待が持てるかわりにリスティング広告よりもアクセス数アップはそこまで期待は出来ません。アフィリエイトサイトを介したアクセス数となるため、直接検索エンジンからの流入よりもアクセス数アップは小さくなります。

アフィリエイトサイトから大きなアクセス数アップを獲得することは難しいかもしれませんが、ある程度購入意欲・関心の高いユーザーからのアクセスを獲得できるのは事実ですので、ニッチ商品、コンプレックス商品を取り扱っている場合は特に試してみる価値があります。
※アフィリエイトに向いている商材、向いていない商材がありますのでその部分はリサーチが必要です。

FacebookなどのSNSで情報発信して効果的なアクセス数アップ

SNSでの情報発信は「口コミ」→「影響」→「共感」→「購買」→「共有」→「影響」→・・・と輪になっていきます。

もしあなたのネットショップが10代~20代の女性がターゲットの商材であるならば、今流行っているtwitter、facebookなどSNSを活用した集客方法が考えられます。
是非、自社ネットショップのSNSアカウントを取得してみましょう。

女性は「クチコミ」や「共感」という部分に興味・関心があるため、SNSなどでの「RT(リツイート)」「いいね!」「シェア」ボタンなどで拡散されやすいです。
その際、記事には「共感できる」 という部分をふくんだ内容でないと拡散されにくいので、その部分にも工夫が必要となります。
「SALE開催のお知らせ」や「新入荷アイテムのお知らせ」や「商品の掲載」ももちろん必要ですが、

  • 商品を掲載する際には、その商品のお客様レビューを一緒に掲載
  • オススメ商品と相性の良いアクセサリーなどでスタッフがコーディネートした画像をアップ

といった工夫が必要です。

以前ブームになっていた「塩麹(しおこうじ)」、もう少し前にブームになった「食べるラー油」など皆さん記憶にあると思います。
おそらく最初はあんなに「よし!塩麹だ!これ買おう!」と思っていた方は少なかったと思います。
しかしメディアや口コミ、知人の紹介により影響され、商品を手にした・・こんな経験ありませんか?

SNSでの情報発信でこういった成果が期待できます。(塩麹ほどの成果はそうそううまれませんが・・)
この情報発信はメールマガジンとは異なり、自社の製品を自分の知らない方へも訴求できるチャンスとなります。

売上アップにつながるアクセス数アップを目指そうのまとめ

何度もお伝えしますが、ただアクセス数がアップしたとしても、購入してもらえなければ意味がありません。
SEO対策やコンバージョン率改善などアクセス数アップ以外にも売上アップのためには様々な要素があります。まずは1つずつやってみましょう。
まずは費用のかからない取り組みからでも、すぐに取り組んでみましょう。
「何を」「誰に」「どのように」を明確にした上でアクセス数アップに取り組めば、より効率良く集客ができ、そこで効果測定を行い、よりよいブラッシュアップをしていきましょう。

この記事を書いた人

山本 稔

株式会社アラタナ 取締役。1978年(昭和53年)2月5日生まれ、2008年 リクルートにて営業に従事。リクルート在籍時代には通期MVPを受賞するなど営業実績を残す。2010年 株式会社アラタナに入社、取締役就任。

#ECの知識

ECサイト制作に関するご希望やお悩み、
まずはEC-CUBE公式アドバイザーにご相談ください。

他の記事もご覧ください

記事一覧に戻る

EC-CUBE公式アドバイザー
ご相談窓口

  • 他社のASPやパッケージとの違いを知りたい
  • BtoCのサイトにBtoB機能を追加したい
  • 何から手をつければよいかわからない
  • オープンソースならではの注意事項を知りたい
  • 自社にマッチした制作会社を探したい
  • サイト制作だけでなく運営もサポートしてほしい

新規構築・リニューアル・取引先向けのWeb受発注システム(BtoB)や事業の拡大など、
今抱えている課題を解決する最適な業者探しを、アドバイザーがお手伝いします。