ポイントシステム導入の留意点

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今では当たり前のように使われている機能ですが、実際に導入しようとなるとどのようにすれば良いのか分からない所があると思います。
大手サイトの事例を知り、ポイントシステム導入の参考にしていきましょう。
今回はポイント付与のタイミング、商品返品時における獲得ポイント返還の対応、ポイントシステムの注意点の3つを紹介します。

ポイント付与のタイミング

Amazonと楽天とビッグカメラの事例を紹介します。

amazon

「仮ポイント」と「確定ポイント」の2種類があります。
「仮ポイント」は注文確定後に発行され、商品の発送日を目安に「確定ポイント」に変わります。
商品への支払いは「確定ポイント」のみが可能です。

Rakuten

「獲得予定ポイント」と「利用可能ポイント」の2種類があります。
「獲得予定ポイント」は注文日の翌日に発行され、20日後に「利用可能ポイント」になります。
商品への支払いは「利用可能ポイント」のみが可能です。

ビックカメラ

ポイント付与のタイミングが支払い方法によって変わります。
クレジット支払いの場合は商品出荷後、代引きの場合は配送完了後、それ以外の支払い方法は受注確定後(入金確認後)にポイントが付与されます。

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商品返品時における獲得ポイント返還の対応

基本的には購入時に獲得したポイントをユーザーの保有ポイントから差し引くことになります。
しかし、既にユーザーがポイントを使ってしまい保有ポイントが足りなかった場合は各ショッピングサイトで対応が変わります。

楽天、ヨドバシカメラ等

保有ポイントをマイナスまで下げます。
マイナスになった分は今後の購入ポイントで取り戻していく形になります。

Amazon、ビッグカメラ等

足りなかったポイント分を返金額から差し引き、差し引いた分の金額を返金します。

ポイントシステムの注意点

キャンセルや返品の処理を怠り、注文がキャンセルされているのにポイントが付与されたままという事態は絶対に避けなければなりません。
そのことを利用し不正にポイント獲得をする人が出てきてしまい、損害が出てしまうためです。
キャンセルの処理に人のチェックが挟まる場合は特に注意する必要があります。

宿泊予約サイト『一休』の事例

宿泊予約サイト『一休』のポイント制度の問題に付け込んで2215件の宿泊予約のドタキャンを繰り返し、200万円相当のポイントを不正に取得していた親子が逮捕される事件がありました。
『一休』では宿泊予約した段階で「仮ポイント」(一休ポイントかTポイント)が付与され、実際に宿泊をした翌月の10日頃に「利用可能ポイント」になります。
ユーザーがキャンセルした場合、即時に仮ポイントが取り消されるというシステムになっています。
しかし、もしユーザーによるドタキャンが発生した場合、ホテル側が『一休』にキャンセル連絡を行うことで仮ポイントが取り消される仕組みになっていました。
そのためホテル側がドタキャンの連絡をし忘れた場合、ポイントは発行されてしまうという問題がありました。

このようにキャンセルの処理を怠ると犯罪に利用されてしまうため、キャンセル処理まで含めてしっかりとしたポイントシステムを構築していきましょう。

この記事を書いた人

エム・エー・ディー 広報チーム

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